液晶テレビの選び方


PS3に限らずHDの動画を楽しむならハイビジョンのテレビは欠かせません。でも液晶テレビは高いし、一杯種類があって、どれを買えばいいのか結構悩むと思います。今回はハイビジョン液晶テレビの選択のポイントみたいなのを書いていこうと思います。

サイズ選択基準

まず、どの程度のスペックのテレビが欲しいかで選択肢は変わってきます。大まかに下の2つです。

上記2つで何が違うかと言うと、解像度が違います。当たり前ですけど。1080pとは有効走査線数が1080本のプログレッシブ映像のことです。フルHD液晶テレビでは1080pの映像を、情報の損失なく表現することができます。フルスペックハイビジョンとかフルハイビジョン等と言ったりもします。720pだと有効走査線数が720本のプログレッシブ映像になります。普通のハイビジョン液晶テレビなら、720pの映像を情報の損失なく表現することが可能です。つまり、普通のHD液晶だと1080pの映像を縮めて表示することになります。

ちなみにHDはHigh Definitionの略で高精細を意味します。どのくらい高精細かと言うと、アナログ放送(NTSC)が480iなので、720pの場合は縦の解像度だけなら1.5倍、画素数にするとなんと3倍になります。これが1080pだと6.75倍と、その差は圧倒的です。

更についでなのですが、現在の地上デジタル放送の解像度は1440x1080固定です。まあ今の地上デジタル放送はビットレートの関係でそんなに綺麗ではないので、フルHDのパネルが必要とは言い難いです。

どちらににすべきか?

当然フルHDです。と、言いたいところなのですが、現在発売されている液晶テレビは最低でも32V型でないと無理です。今のところ32V型でフルHDを実現しているのはシャープだけです。しかし、どうせフルHD買うなら37V型以上を買った方が良いでしょう。

でも37V型は正直高いです。20万ぐらいします。でも、そんなに頑張ってフルHDにしなければならないか?と言うと、特にそんなことはないです。画面サイズがでかくなると、当然1ピクセルの大きさも変わってきてしまうので、画面サイズが大きい場合は解像度を上げてあげないといけない訳です。なので、画面が小さければ、フルHDでなくてもちゃんと見れます。大画面に拘らなければ別にフルHDである必要は無いと言えます。単純だなー。

問題は32V型なんて中途半端なものが欲しいな、と思ってる場合です。予算に余裕があるなら37V型で適当なものが良いでしょう。32V型でもフルHDがいいならシャープ製一択になってしまいます。

倍速駆動

サイズの選択基準は大体上記で良いと思うのですが、それ以外の付加価値的な機能が液晶テレビには沢山あります。あり過ぎて何がなにやら分からない現状ですが、注目すべき機能に絞って簡単に説明していきたいと思います。

最近では当たり前の倍速駆動ですが、これはどういった機能なのかと言うと、フレームレートを倍で表示する技術です。

具体的には通常60Hz(1秒間に60回)で表示されているフレームを、倍の120Hz(1秒間で120回)で表示します。これは単純にフレーム数を倍に増やして表示しているのではなく、最適な中間フレームを生成して表示しています。これにより残像を減らし、目が疲れにくくなるだけでなく、画質も向上すると言われている技術です。

長時間動画を鑑賞するのであれば、とりあえずこの倍速駆動の技術は外せないでしょう。ちなみに倍速駆動を最初に始めたのはビクターです。

1080/24p対応

PS3でBDを鑑賞するならば、はずせない機能でしょう。

PS3はBDの再生でHDMIの1080/24p出力を行うことができます。これは24フレームの映像をそのまま24フレームとして出力する機能です。説明になってないですね・・・。もうちょっときちんと説明すると、この機能が無い場合、30フレーム中に24フレームの映像を無理やり入れ込んで(正確には変換して)再生します。これを2-3プルダウンと言います。こういった変換を行わずにそのままのフレームレートで表示します。

HDMI 1080/24p出力を行うことができても、入力側が対応していないと意味が無いので、1080/24p入力に対応しているかどうかもチェックのポイントになると思います。

xvYCC対応

HDMI1.3の主な仕様として「xvYCC」という新しい色空間に対応しています。ソニーBRAVIAでは「x.v.Color」と言っています。

xvYCCはHDTVで利用されているsRGB色空間と互換性があります。sRGBの各要素の値は0〜1だったのに対し、xvYCCは負の値や1以上の値を設定することができ、sRGBよりも色域が広くなっているのが特徴です。

PS3はHDMI1.3の出力が可能なので、今後登場するであろうxvYCC出力を行うコンテンツに備え、チェックしてみてはいかがでしょうか?

録画機能

画質とは関係ないのですが、ユーティリティ面にも目を向けるべきです。特に録画機能は是非とも欲しい機能です。たかだか録画するだけなのに別途高価な録画機を買うのは非常に馬鹿らしいです。ムーブなんてしない人にとっては東芝REGZAはありがたいことでしょう。REGZAの場合だと初めからハードディスクが内臓してあるタイプとUSB外付けハードディスクに対応してあるタイプがあります。外付けハードディスクを余らしている人にとっては外付け対応は非常に魅力的なのではないでしょうか?

なお、録画したハードディスクは別の機器では再生できない制約があります。



えー、こんな感じで参考になったでしょうか。私も早く新しいテレビが欲しいです。たまにテレビの製品ラインナップを見ては涎を垂らしてニヤニヤしながら欲しいなーっと思ったり思わなかったりする日々です。


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(更新日:2007/9/30)